全国植樹祭 発祥の地

現在の植樹祭のルーツは、1858年、アメリカのネブラスカ州で、農林学者のジュリアス・スターリング・モートンによる植樹祭です。
全国植樹祭のルーツ

アメリカの教育家バードジー・グラント・ノースロップによって日本に伝えられ、愛林日として植林が推奨されるようになります。
愛林日は、4月2日~4日とされ、昭和9年(1934年)に筑波山山ろくで、第一回の愛林日の中央行事が行われました。
その愛林日の中央植樹行事は、戦争での中断をはさみ1950年(昭和25年)に、農学博士だった徳川宗敬を中心として森林愛護連盟が結成され、「植樹行事並びに国土緑化大会」として再開されます。
それが昭和45年に福島県で開催された大会からは、現在の名称の「全国植樹祭」となるのです。

平成31年に、尾張旭市を中心とした愛知県森林公園で行われる全国植樹祭の発祥の地、昭和9年(1934年)に行われた第一回の愛林日の植樹の場所はどこか?
記録によれば、筑波山麓の鬼ヶ作国有林内(茨城県桜川市真壁町大字羽鳥:茨城森林管理署鬼ヶ作国有林)という事は分かるものの、それ以上詳しい場所は、長い間分かっていませんでした。

記録では、紫尾村(現桜川市)東山田で車を降り、山路を約40分登った国有林にスギとヒノキを植えたとされているそうです。

その記念すべき全国植樹祭の発祥の地が歴史に埋もれることを危惧した徳川宗敬氏(農学博士、森林愛護連盟創設者、第1回愛林日中央行事に参加)は、昭和59年、小泉章三氏(元東京営林局沼津営林署長)に調査を依頼します。

「急がなくてもよいのだよ」という徳川宗敬氏の言葉は、小泉章三氏には、「しっかり頼んだからね」と聞こえたそうです。

さっそく調査を開始した小泉氏ですが、なかなかその場所を特定する資料が見つかりません。
落胆しかけていたところへ筑波山麓を管内にもつ笠間営林署から「愛林日の記録と思われる資料を発見!」の連絡が入ります。
さっそく笠間営林署に駆けつけ、その資料の中に造林基本図を発見します。その造林基本図をコピー機にかけてみると、「第1回記念植栽地」の文字がはっきりと読み取れたのです。

1985年5月、現地調査が行われました。
同行してくれたのは当時、青年団としてこの行事に参加していた地元の鈴木喜一郎氏。

鈴木氏の記憶と、造林基本図に記録された場所は完全に一致し、その地が

「第一回愛林日の記念植樹地」であることが確認できたのです。

翌年、その地に、「全国緑化事業発祥之地」の記念碑が建立され、現在は日本森林学会により、「林業遺産(No.3) 全国緑化行事発祥の地」として保存されています。
林業遺産(No.3) 全国緑化行事発祥の地

参考サイト
http://www.rinya.maff.go.jp/kanto/ibaraki/greening/
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsk/77/0/77_28/_pdf
https://www.forestry.jp/activity/forestrylegacy/catalog/2013no3.html
http://www.greenglobe.jp/katudou/katudou2014/index.html

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